大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 11:42
No.5130
4 “ピコ”体験
21時になると運ばれて来たのはコップ半分ほどの水でした。
これは経験したことはないですが、ネットで知っていたラキソ(ラキソベロン)という下剤だろうと思いましたので、看護師さんに何という薬か聞いてみました。
「ピコです、ピコスルファートナトリウム」って教えてくれました。
6〜10時間くらいで効くので朝になったらお通じが来るだろうとのことでした。
さっそくベッドの上でスマホ検索するとラキソベロンの一般名称がピコスルファートで、看護師さんたちはピコの愛称で呼んでいるようです。
変な味は無くて簡単に飲めました。
以前にネットで見ていたのですが、目薬のようなボトルに入っている原液をコップの水に10〜15滴程(医者の指示により増減)滴下して飲みます。
大腸の腸壁を刺激して蠕動を促す効果がある下剤だそうです。
5 ピコが効いた
消灯前に明日の手術に向けての予定項目表を渡されました。
同時に5段階の便の色の参考写真が載っているカラー印刷物ももらいました。
検査当日という欄を見ると朝に下剤の服用と点滴があると書かれていました。
9時以降は排便がある度に看護師さんの確認があるそうです。
排泄の後、流さずにトイレの呼出ボタンで看護師さんを呼んで便の状態を見てもらわないといけません。
排便が水だけになって、薄いクリーム色で印刷されている写真の状態まできれいにならないと検査・手術に進めません。
そしてその下の欄には、《排便の状態によっては浣腸を行う場合があります》と書かれていました。
病院の早い消灯ですがスマホ使用はオーケーなので退屈はしません。
ベッドで横になっていましたが23時頃に初めて多少の便意を感じました。
昼間のマグコロールPは不発だったようですが相乗効果でピコは効きそうです。
でも飲んでからまだ2時間なので、言われていた時間よりも随分早いなぁなんて考えていました。
そこから数分で我慢できない程の強烈な便意に襲われました。
トイレに駆け込み、入院して初めての排泄。
烏龍茶よりも濃い茶色で、透明感の全く無い液体と共にコロコロ便が3つ4つ出た後には見事な一本グソといえるような長い便。
自宅での入院準備前から数えて4日ぶりでした。
ベッドに戻って15分もすると再び強烈な便意でもう一度トイレに。
まだ固形物の残骸を含んだ茶色い水溶便です。
トイレから戻って30分もするとまたトイレに駆け込み3度目の排便。
昼間に飲んだマグコロールPの効果でかなりの水溶便です。
深夜12時をまわっていましたが、これでお腹は渋る事もなくすっかり落ち着き眠りに付きました。
明け方4時、また便意を感じて目が覚めました。
我慢できない強烈な便意で昨夜に出し切ったと思っていたのにまだけっこうな水の量が出ました。
水溶便の様子は、今は濃い緑茶くらいで細かい便隗が多少見られる程度です。
ピコ、可愛い名前してても威力は凄いな!
6 看護師による便確認が必要
朝になり今日担当してくれる看護師さんが挨拶にみえました。
今度も若い優しそうな女性で経験3年ほどとおっしゃっていました。
小柄で可愛らしく、マスクを外したところが見られないのが残念です。
手術日の点滴としてソルデム3A 500mlというのを繋がれました。
これは手術後の水分や電解質の補給・維持のためだそうです。
朝8時からは手術当日分の下剤として、またマグコロールP 900mlの服用です。
今回はマグコロールP本来の把手になったポリバッグのままでした。
過去に自宅で飲んだときと同じです。
この袋に入っている白い粉の薬剤を1800mlの水で溶かしたものを昨日と今日の2回に分けて処方されたのでしょう。
昨日と同様に紙コップ一杯ずつに小分けしながら水と共に1時間かけて飲むように指示されました。
最初の一杯を飲み干したとき、まだ10分なのに突然激しい便意に襲われました。
昨日のピコが効いているところへ冷たいマグコロールPが入って来たせいでしょうか。
トイレに駆け込みましたが、便座に座る前にちょっとばかり油断したらスプーン一杯ほどの水溶便で下着を汚してしまいました。
排便の色は日本茶のような感じまでに淡くなっています。
時間的には看護師さんを呼んで便確認してもらわないといけないのですが、ちょっと過ぎただけなので見せませんでした。
でも自己判断では昨日の便の色写真の検査オーケーの色のすぐ近くまで来ているように思います。
大の大人が若い女性看護士にウンチを見てもらうというのは結構恥ずかしい体験ですが、幸いその時間までに何回か排泄していれば便として出て来るのは透き通った水ばかりです。
この後まだマグコロールPの効き目による排便が3、4度はあるでしょうからもう浣腸されることはないでしょう。
ちょっと安心したような、いやむしろ病院での浣腸を受ける機会を失うという残念な気持ちが一気にあふれました。
9時にマグコロールP 900mlを飲み終わり10時になりましたがもう便意は起こりませんでした。
お腹は不快感はありませんが飲み干したマグコロールPが体内にあるはずです。
大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 11:45
No.5131
7 浣腸の宣告
10時30分、看護師さんがベッドまで来て排便の様子を尋ねます。
昨晩からの経過を正直に話し、便確認時間の9時になってからまだ排便がないことを伝えました。
看護師の便確認は必要なので、便意が来なければ歩き回ったりトイレに座ったりして出してもらって、便の様子を確認させてくださいと言われました。
30分ほど待ちましたが変化がないので便意がないまま絞り出すように少量の水溶便を出し、ブザーで看護師さんを呼びました。
随分きれいになったように思えます。
しかし判定はまだ色が十分淡くなってないし、出した量が少ないので分かりにくいということでした。
今朝飲んだマグコロールPの効果がまだ出ていません。
「申し訳ないですが浣腸させていただきます」と告げられました。
あきらめていたのに突然の浣腸宣告に胸がドキドキします。
気持ちとは裏腹に、
「そうですか…。今回は失敗できませんので何でもおまかせします」
と嬉しさを悟られないように返答しました。
8 高圧浣腸
6人部屋の病室に戻っている時にこれから施される処置についてあれこれと想像します。
《処置室でやるのかな、それともここは大きい病院なので浣腸室があるのかな?
きっと浣腸室に移動させられ、あのお尻に穴のあいた検査着に着替えるのでしょう。
そこには便器からすぐところに簡易ベッドがおかれていて点滴棒にはイルリがぶら下がっています。
高圧浣腸の設備です。》
昔からのE界隈の方々にはイルリ(イルリガートル)という言い方のほうが馴染みがある方が多いかもしれませんが、近年は英語読みでイリゲーターというほうが一般的なようです。
高圧浣腸というと知らない人にとっては怖い響きで、何か機器を使ってブチュ〜って一気に浣腸されるのではないかと思うかもしれませんが、もちろんそんな危険なことはされません。
高圧というのは重力差のことで、ベッド上に横たわった身体よりも50センチ程度高い位置に吊り下げた容器から1000mlほどの微温湯を注ぐものです。
検査前の洗腸では一回ごとに排便の色を確認してもらい、それをきれいになるまで5回くらい繰り返すのが普通です。
その程度の知識は長年のうちに頭に入っているので一瞬の妄想としてすぐに飛び出して来ます。
9 言葉だけでも恥ずかしいのに
看護師さんがわたしのベッドのところにやって来て浣腸前の血圧を計ります。
普段は上が120くらいの血圧が140に上がっていました。
「では浣腸の準備して来ますね」
「えっ! ここでやるんですか!? 処置室とかじゃないんですか?」
「大丈夫ですよ。カーテン締めますから」
「……」
そんなこと言ったって、大部屋の中の薄い生地のカーテンの仕切りだけでは声も音も全て筒抜けでしょう。
周りの患者にわたしが浣腸されていることがバレてしまうではないですか。
そもそも『浣腸』という言葉がこんなに何回も会話に出て来るのはさすがに病院だなと思っていたほど病院経験に疎いわたしです。
昔からネットのBBSなどでさえ、自分のカキコミにおいては『浣腸』という単語を出来るだけ使わないで書き込んでいました。
薬品のラベルやパッケージや取説に『浣腸』という文字がある場合は捨てる前にシュレッダーで刻んでいました。
医療関係者っていうのは慣れすぎていて感覚が鈍るのか、それがとんでもなく恥ずかしいことだと思わないのでしょう。
看護マニュアルでは患者の羞恥心に配慮する…といっても浣腸なんか痰の吸引くらいの感覚で、何とも思ってないのかもしれません。
トイレだってここからだと10メートル先の多目的トイレがひとつなので塞がっているかもしれないし、他の一般トイレは廊下を館内半周しないと辿り着けません。
片手で肛門を抑えながら廊下で歩けなくなって粗相をする…とかなったら最悪です。
一気に不安と焦りがよぎりますが、看護師さんは「ちょっと待っててくださいね」と事務的です。
言おうかどうか迷ったのですが、恥ずかしさをこらえてカーテンの外に聞こえないほどの小声で頼みました。
実は今朝のトイレの時に間に合わずに、わずかながらも下着を汚してしまったこともあるので自前で用意してきたオムツを履きますと。
念のため持って来て良かったと思いました。
オムツといっても腰を3方から包み込むような本来のオムツ型でなくて、吸水生地で出来たブリーフ形状のリハビリパンツというものです。
「わかりました。では浣腸の準備をして来ますのでちょっとお待ちください」
だから、浣腸って声に出して言わなくていいってば…なんて心の声です。
看護師さんが出て行った後に、こちらもボクサーブリーフの下にリハビリパンツを隠すように履いてベッド上で待ちます。
大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 17:05
No.5132
10 えっ、ディスポ登場!
看護師さんがガラガラとワゴンを押して戻って来ると、ワゴンごとベッドの横まで入って来てカーテンを締めました。
なんとワゴンのステンレスのトレイ上に置かれていたのはディスポのグリセリン浣腸。
看護師さんの身体の影になっていて見逃したのですが、一瞬見えた袋に印刷された赤紫の識別帯と、長いノズルにグリーンのストッパーと赤紫のキャップ。
ケンエーのグリセリン浣腸120mlなのです!
コレは処方箋が無いと買えないものなので、実物を見るのは初めてでしたがネット画像で知っていたので間違いありません。
トレイ上に置かれている道具をよく観察したかったのですが、突然グリセリン浣腸されることになった驚きと、色々興味深そうに覗き込んで、変な人と思われたくない気持ちとで萎縮して見せてくださいとは言い出せませんでした。
「ちょっと高さを上げますね」
看護師さんがベッド冊に絡まっていたリモコンを操作するとモーター音と共にベッドが上昇しました。
《おっ、高さを変えられるんだ》
10センチ程度の上昇ですが“ヤられる感”が一気に高まります。
「向こう向きで横になってください」と言われます。
何度もカキコミなどで読んだことのある左側臥位ってやつです。
言われたとおりに横になって右肩越しに出来る限り振り返って覗いてみます。
思いっきり首を廻すのですが意外と後ろの様子が見えません。
既にパッケージを破って薄いゴム手袋を嵌めた手で準備しているのは分かりました。
7.5センチ角の不織布ガーゼに潤滑ゼリーをたっぷり出して、それでディスポのノズルの先の方を包み込んでしごくようにして塗り込んでいるのが見えました。
側臥位は仰向けやうつ伏せでお尻を付き出すよりずっとマシな体位と思っていたのですが、いざ自分が初めてそうさせられるとけっこう被虐感の伴ったエロさを意識してしまいます。
少しばかり動悸が激しくなっているのが分かります。
11 グリセリン浣腸
今までに頭の中で何千回と繰り返されて来た妄想が広がります。
《左側臥位のまま更にひざを曲げるように促されパンツが下げられます。
むき出しになったお尻には、普段は気にした事も無い天井空調の風を感じます。
『ちょっと失礼しまぁす』
看護師さんが左手をわたしの腰に置き、右手の人差し指と薬指が尻タブを押し拡げるのを感じたとたんに、白色ワセリンをたっぷりと掬った中指の腹が肛門の中心にピッタリと当たります。
『あっ!』と声が出そうになるのを飲み込む間に、中指の第一関節までが肛門の中に侵入し、内部にもワセリンが塗り込まれます。
指先をちょっとだけ曲げられて中でグリっと廻す感触。
思わず『むぅっ!』っとうめき声が出てお尻に力が入ってしまいます。
『お口をあけてハァーって息を吐いてください』のかけ声に従うと、タイミングを謀っていたように長い嘴管が肛門に侵入して来ます。》
「もう少し左膝も曲げてパンツを少しおろしてもらえますか」…と、こちらは現実の声。
左側臥位で下になった左脚は伸ばして右膝だけを曲げていたのですが、両膝を曲げてまるで椅子に座ったまま横倒しになったような姿勢にされてしまいました。
自分で右手だけで薄いパジャマのズボンと下着をリハビリパンツごと下げます。
看護のイラストなどでは下着を膝の辺りまで下げているのを見かけますが、出来るだけ少なく下げようと思い、肛門が見えるギリギリのところまでで止めたい気持ちです。
「もうちょっと膝を曲げてください」
看護師さんからはどう見えているのでしょうか。
肛門部は丸見えなのか、それとも尻たぶをちょっと拡げないと見えないのでしょうか。
看護師さんからはわたしの肛門なんか単なる『処置対象』以外のなにものでもないでしょう。
潤滑ゼリーで一瞬肛門を触られたと思ったとたんにあっけなくノズルが侵入して来ました。
予想していた『お口を開けてぇ!』のかけ声もなく不意打ちでした。
決して痛くもなく、全く抵抗感もなくスッと入ってしまいました。
さすがにタイミングや直腸の入って行くべき方向を熟知しているのでしょう。
セルフでは自作延長したチューブの嘴管を使って管をたぐりながら徐々に押し込んで15センチほど挿入してしまうのですが、それがひとつの至福の時間でもあります。
自分の身体に自分の感覚で無理無く入れて行くのですから直腸穿孔の危険はありません。
でも病院では事故の防止から5、6センチしか入れてくれないのが残念です。
大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 17:13
No.5133
12 懇願
それでも初めての体験に自身の身体の前方では恥ずかしい変化が起きているのですが、なんとか看護師さんからは見えないような姿勢に工夫して妄想は続きます。
《いつの間にかわたしは全裸にされて、仰向けで両脚を開いて高く挙げたまま、両腕はバンザイの格好でベッドの上方に縛られて拘束されています。
「ふっふっふ、いい格好ですね。さぁ、これをたっぷりと味わってごらん」
「イ、イヤです。やめて、やめてください。 あ、ダメ、ダメです。止めてぇ!」
「グリセリンが入って行くのが分かるかい?」
「うっ、う、うぅ〜、お願い、止めて! 止めてください。 あっ、あぁぁ…」
「ふふふっ、さぁ全部入ったぞ。」
左手の人差し指と中指が肛門を両脇から押さえながら、右手でノズルがゆっくりと引き抜かれます。
入って来るとき以上に抜き取るときの方が、ノズルが肛門部を通って引っぱられて行く感覚を意識してしまいます。
抜けたとたんに肛門の内側にほんのわずかに滲みるような違和感が広がります。
「さぁ、どれだけ我慢ができるのか見せてもらおうか。ここに時計を置いておくよ」
秒針がまだ一周もしないうちに一度お腹がグルルって鳴りました。
まだ2分も経ってないのに下腹部に何か鈍痛が走ります。
秒針の進みがこれほど遅く感じたのは初めてです。
そもそも何分我慢すれば許されるのでしょうか?
鈍痛が増すと同時に肛門が収縮したように内側に巻き込まれて行くのを感じ、のっぴきならない便意に変わります。
肛門のシワの部分までが身体の内部に消えて行き、すぼまった穴だけになりながら懸命に締めています。
こみ上げる便意に抗う為に必死に括約筋を締めようとするとつい腰が浮き上がり、太ももがガクガクと震え、恥ずかしくも身体をよじらせてしまいます。
「フッフッフッ、どうしたのかな? そんなに腰を振って随分と苦しそうじゃないか」
「お、お願いです。おトイレに…、おトイレに行かせて! うぅっ、うぅ…」
「まだ、3分も経ってないぞ」
「あぅ〜…、… 、はぁ…」
最初の波が通り過ぎたのか、すぼまっていた可愛い穴は元にもどって、ワセリンでテカったシワが姿を現しています。
もしかしたら我慢できるかも…という期待がよぎりました。
しかし、グリセリンはしっかりと確実に働き続けています。
平穏に思えた時間はわずかに20秒ほどしか続かずに、肛門は再び体内へとまくれ込むように収縮して行きました。
また震えが来ます。
「どれどれ、腰の下に枕でも入れてあげようかな」
腰が浮き恥ずかしい部位が全て、よりはっきりとさらされてしまいました。
「うぅ…、ぅ…、あぁ、で、でちゃう…、おトイレに… 」
「ちょっとお腹をさすってあげよう」
尿取りパッドで肛門を押さえられたまま、左下腹部から逆回りで”の”の字を描くようにゆっくりと押されます。
これはキツい。
出口を求める怒濤の勢いはパッドでかろうじて押さえられました。
直腸の出口付近に溜まっていたグリセリンと便が場所が入れ替わったかのようです。
へその斜め左下辺りに溜まっていた薬液が大腸をしごくように上へ奥へと押し込まれて行くのが分かります。
「うぅ〜、お願い、止めて! 止めて。 …あんっ、あぁぁ…も、もう我慢できない。うぅ〜、早くおトイレに… 」
パッドで押さえていた手を離すと、今度は右下腹部の盲腸辺りから上方に向かって、そしてお腹の真ん中の方へと優しくさすられます。
心無しか左下腹部が右側よりも歪に膨らんでいるように見えますが、そこを握りこぶしで軽く押されます。
「うぅ…、でちゃう…、やめてください… おトイレに… 」
「はははっ、おトイレに行って何がしたいんだか言ってごらん? えっ、どうしたのかな?」
「あぁぁ…も、もう… お願い、止めて! 止めて! でちゃう! 早くおトイレ…」
「だからおトイレで何がしたいのかって聞いているんだよ。早く言ってごらん」
「…う、うっ…、 うん…ち…です」
「えっ、なんて言ったのかな? そんな小さな声じゃ聞こえないね」
「お、お願いです。おトイレに……、…うっ、うん…ちが漏れそうなんです。うぅっ、うぅ お願い、早くぅ…」
「はははっ、何を言ってるんだ。まだまだ我慢してもらうよ」
「うぅ〜、ダメっ、だめです。 あぁぁ…で、でちゃう…」
「フッフッフッ、まだ声が出ているうちは我慢できるさ」
肛門はキュっと内側にすぼまったままで、息を吐くだけでも緩んでしまいそうです。
括約筋を締めるにはどこに力を入れればいいのか、締めようとする力がうっかりすると逆に最悪の崩壊を招く方向に働いてしまいそうです。
歯を食いしばることもできず、唇はむしろ半開き。
また身体が震え、わたしの二の腕には鳥肌が立っています。》
13 GE120(Glycerin Enema)
いつの間にか男女が入れ替わって、何故か囚われの身になりきってしまうわたしの被虐妄想ですが、看護師さんの声で我に返ります。
「おくすりを入れて行きますね」
液の注入はとてもゆっくりでした。
GE120mlだと40秒くらいかけて注入するのが適切なはずですが、秒針を見ながらマニュアル通りにゆっくり入れているのが分かります。
液温は上手に体温と同等に調整されているようで、注入のユックリさと相まって液が入って来る感覚がありません。
自分の好みでは液温は熱めのお風呂くらい高めにして、強めに注入したほうが気持ちいいのですが、病院では安全のためそんなことはしません。
物足りないかもしれませんが、この温度と注入速度は看護師さんの手技がとても上手だということなのでしょう。
「終わったら、まぁ5分くらい待ってもらって出そうになったらそのまま出してください」
といいながら時計を見ながらゆっくりとディスポを潰しているのがうかがえました。
逆止弁が付いているので液残りが無く最後までしっかりと注入できます。
ノズルが抜かれました。
普通ならグリセリンのわずかに滲みる感覚が肛門内部に感じるのですが今回は全く何も感じません。
もしかしたら、潤滑ゼリーと思っていたのは接触麻酔効果があるキシロカインゼリーだったのかもしれないなぁなんて思いました。
「大丈夫ですか? 気分悪くなってないですか?」
「はい、大丈夫です」
そして意外だったのはすぐにトイレに行かせてくれる優しさです。
「このまますぐにトイレに行って座ったまま、できれば5分くらい待って出してもいいですよ、心配でしたらね」
想像ではベッド上に5分くらい寝かされて、看護師さんにトイレを懇願してやっと許しを請うのかなと思っていたのですが、さすがに令和の病院浣腸ではそんなキツイことは要求されないようです。
まぁ、実際にそんなことして廊下にうずくまって大量排泄なんかされたら後始末する人もたまらないですからね。
大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 17:29
No.5134
14 GE不発?
多機能トイレの順番を取られてパニックなんてことの無いように念のためトイレの近くで待つことにしました。
既に3分くらい経っているのですが便意なんかこれっぽっちも起きません。
我慢しているのでは無くてお腹も肛門も全くの平常モードなのです。
今朝にピコとマグコロールPのダブル攻撃ですっからかんに出してしまったから何も出るものが無いんだろうなぁと思います。
直腸からS状結腸や下行結腸あたりは空っぽなのは分かっているのですから。
想像するにこの病院のやり方は、グリセリン浣腸で呼び水にして便意のきっかけを作り、大腸奥にまだ溜まっているマグコロールPなどの水溶便を出し切るつもりなのでしょうか。
便秘の時なんかは、GE120だったら一回排便した後にもう一度浣腸したらまた鈍痛が起きて浣腸液だけでも排出したくなるはず。
今回は便秘ではないので固形物は残ってないのだけれど、その後に飲んだマグコロールPはどうなったのでしょう?
…なんて考えながら腰をよじる運動をしたり腹をもんだりしていたのですが、全く催さないまま20分経ってしまいました。
GE120でこんなに平穏なんて拍子抜けです。
普段はイチジク30だってもっと効くのに…。
病院のディスポの表示は120mlです。
それに対して市販のイチジク浣腸30の表示は30g。
グリセリンの比重は大きいので30gということは30mlよりも少ない量です。
逆に言えば120mlというのは30gを4つ分よりももっと量が多い浣腸です。
イチジク浣腸30gの有効な容量を24mlとすると、ディスポ120mlはイチジク5個分という計算になります。
このまま待ってもしかたが無いので便意が無くてもトイレに行って、無理に水分を排出して看護師さんに確認してもらいました。
「まだちょっとマダラで汚れてますね…… 出たのはこんなにちょっとだけですか?」
「はい、全然出したくならなくて…」
「うーん、 そうですか…。ごめんなさい、もう一回浣腸しましょう」
心の中でラッキーという思いでベッドに戻ります。
次はイルリの洗腸でしょう。
思いがけないGE120の他にイルリも初体験できるなんて!
大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 17:38
No.5135
15 高圧浣腸の器具
しばらくすると点滴棒付きのワゴンが押されて来ました。
今度はちゃんと透明なイルリが吊り下がっているのが見えます。
大きさはドラッグで市販されているグリセリン500gなどの大ビンをもう少し背を高くして逆さにしたくらいです。
黒マジックで大きく洗腸って書かれていました。
容器の表裏2方向に目盛が刻まれていて、片方の目盛は下方が100から上方に向かって200、300と増えて行って400mlまで。
その上にはもう少し空間が残っているので満量500mlでしょう。
もう一方の目盛は逆に下方が400で上方に行くにしたがって100ずつ減っています。
なるほど、よく見るのは初めてでしたが容器に薬液を入れた量を表す目盛と、おちた量を表す目盛の2通りになっているんだなと思いました。
上部は金属蓋と吊り下げフック、下部は半球状になってその中央から管に繋がっています。
驚いたのはその管の太さです。
普通の点滴のような太さ5ミリくらいの透明チューブを想像していたのですが、太さ1センチ以上あろうと思われるゴム管でした。
プルプルと揺れる飴色のゴム管なのが何とも艶かしい雰囲気をかもしています。
ワゴンのトレイの上でとぐろを巻いて末端の黒いノズルに繋がっています。
ノズルの形状は10センチくらいのストレートで、そこに潤滑ゼリーがたっぷりと塗られます。
初めて見たノズルに、
『ストレートでなくて中央を少し太くした防滴型にしたほうが良いんじゃないかな』なんて心の中で考えます。
ノズルの根本にはステンレス線を曲げたようなピンチコックが付いていました。
もちろん点滴のようなクレンメ(滴下の調節機構)はありません。
ピンチコックを緩めさえすれば重力差だけで一気に流れ始めるでしょう。
「向こう向いてお尻を出してください」
我に返ってさっきと同じように下着とリハビリパンツをズリ下げ左側臥位になります。
「左足ももう少し曲げてください」
「ちょっと失礼します」
ギリギリのところまでで止めていた下着をもう少しズリ下げられてしまいました。
きっと会陰部まで丸見えでしょう。
左手でお尻を拡げられたと思ったとたんに右手に持っていたノズルをプスッと挿し込まれてしまいました。
今度もまさかの不意打ちでした。
「あぅっ!」という小声が出そうになるのを恥ずかしさで押し殺しました。
決して強くも痛くもないのですが、いとも簡単に身体の芯を打ち抜かれてしまったような感触です。
16 高圧浣腸注入
「おくすり流しまぁす」
ピンチコックをつまむと左下腹部にグビ、グビっと流れ込むのが自覚できます。
振り返ってイルリの方を見るとかなりの早さで水面が下がって行きます。
「大丈夫ですか? ご気分は悪くないですかぁ?」
迷走神経反射や血圧の低下を心配しているのでしょう。
「はい、大丈夫です」
AVのシーンでは、透明の浣腸液では演出不足なのか、牛乳のような白い液体を入れられて、我慢出来ずにピューッと噴射しちゃうものもありがちです。
200mlのシリンジで注入していくと2本目、3本目になると受け入れきれずに肛門から溢れて来るというシーンもお決まりです。
その点、イルリを使った高圧浣腸だと重力差だけでちゅるちゅると楽にいくらでも入っていってしまいます。
看護師さんがワゴンに触ったときなどにはお尻に繋がっているゴム管がぷるんと揺れます。
イルリが空になって中の水がまだゴム管に残っているうちにピンチコックが締められました。
抜いたノズルはトレイの上にあった大きな紙コップの中に置かれました。
ノズルがディスポーザブルなのか、或は消毒して再使用する部品なのかは分かりません。
突然、不織布ガーゼで肛門を前から後方に向かってぺろんと拭かれました。
軽く一拭きでベタツキが残らないところをみると、潤滑剤として使われたのはワセリンではなくて潤滑ゼリーだと分かります。
セルフで自分が使っている白ワセリンだとべたべたが強くて、しっかりと何回か拭かないと取れないはずですから。
おそらく500mlと思われる量を1分もせずに受け入れてしまったわたしの大腸。
この量だとたぶんS状結腸や下行結腸辺りまで浸透するでしょう。
実際、内視鏡前処置としての洗腸では横行結腸まで届く1000mlで繰り返す病院も多いと思います。
病院で受けるのこそ初めてですが、自作のペットボトルイルリでは幾度となくセルフ経験しているので、むしろ500mlでは物足りないほどです。
それこそセルフだったら2000でも3000でも、あるいはもっとでも体験済み。
セルフのシャワー浣腸はもっと圧が高く危険で、そちらのほうが高圧浣腸という名前にふさわしいようです。
(もちろん、超危険ですから決してマネしないでくださいね)
量が少ないとはいえ、正式の手順で女性看護師から洗腸の処置を受けるという貴重な経験に感謝です。
惜しむらくは便秘でなくて、検査のための腸が空っぽのところへの処置だったことでしょうか。
大腸検査で浣腸されちゃいました -
Mana 2025/09/03(Wed) 17:44
No.5136
17 イルリもう1回
終わってからまたトイレの近くに行って便意が来るのを待ちます。
5分待てど10分待てども何事も起きません。
『そりゃぁそうだろう、グリセリンだって無反応だったんだから』と内心思っています。
看護師さんは『おくすり』って言いましたが高圧浣腸に使われたのは只の体温に調整された微温湯です。
運動しようが歩き回ろうがお腹を揉もうが、何事も起きないまま20分経ってしまったので、しかたなくトイレで出して便確認をお願いしました。
「うーん、まだ少しまだらかなぁ。 もう一回やりましょう」
再び洗腸の準備。ちょっと嬉しい。
2度目の洗腸では30分ほど待ってみましたが先ほどと同様で何の変化も起きませんでした。
浣腸されてお腹が苦しいとかは微塵もなくて、このままいつまでも待てる気分。
手術までに時間もないので看護師さんに便確認をお願いしました。
自己判断では日本茶のようなごく薄い黄色の透明なのでたぶんオーケーでしょう。
ところが看護師さんは生真面目なのか、病院の規準が厳しいのか、まだ判断に迷っています。
「うーん、もう一回かなぁ…」
確認のために看護師さんを呼ぶブザーは、全看護師が気付くようになっているらしく、別の看護師さんもやって来ました。
多機能トイレのドアを開けて、中で既に確認中なのに気づいて帰ろうとしましたが、先の看護師さんが呼び止めます。
彼女にも判断を仰ぎました。
「うん、あと1、2回でしょうね」とさらっと言われてしまいます。
確かにネットでは4、5回洗腸されたと記しているのが多かったのは知っています。
担当看護師さんの決断は
「ごめんなさいね。もう1回…、すいませんが、あと1回だけやりましょう」
と、とても申し訳なさそうに言われましたが、こちらとしては内心ラッキーです。
こうして最初のGE120mlと3回の高圧浣腸の合計4回の浣腸を体験できました。
無事に確認合格になった後は車椅子に座って看護師さんに押されてオペ送り。
結局ドクターは3つのポリープを切除してくださったのですが、その際には1年くらいしたらもう一回検査した方がいいですよって勧められました。
そして、今月がその1年目なのです。
(終わり)