こんにちは。創作小説の方まで中々手が回らずにおりますが、先日病院で受けた大腸検査前に浣腸してもらうことができましたので、投稿させていただきます。
以前人間ドックを受けた際に、気になるところがあるので念のために大腸検査を行ってもよいでしょうと言われ、先日、検査を受けてきました。結論としては何の問題もありませんでしたが、検査前の準備は辛かったです…。
大腸検査を受けたことがある方でしたらお分かりかと思いますが、内視鏡での検査になりますので、大腸内をカラにする必要があります。つまり、ウンチを全部出し切る必要があります。
検査前に渡された準備事項や当日の流れなどを見ていると、目を引く一文が飛び込んできました。
「前処置が不充分な場合には、浣腸を行うことがあります。」
この一文を見た私は(もしかしたら、久しぶりに病院で潅腸してもらうことができるかも…?)とよこしまな考えを持ってしまいました。
検査当日は、前日に飲んでいた下剤の効果もあって朝一に排便がありましたが、病院に着いてから飲む下剤は量も多く、味も好みではなく大変でした。
下剤を1リットルほど飲んだあたりで看護師さんが確認にきました。
「何回くらい便出ましたか?」
看護師さんは、当然排便があることを前提に確認してきました。
「まだ一度も出ていないです」
と私が答えると、看護師さんは表情を曇らせて更に確認してきました。
「あら、一度もないの。普段から便秘がちですか?」
「いえ、普段は出ますけれども…」
「まだ半分残っているので、出るように頑張りましょう。」
しかし、下剤を全部飲んでもキレイな液体にはならず、少し便のカスが残っているような状況でした。そのことを看護師さんに伝えると
「下剤は全部飲めているし、検査はできると思うけれども、もう出そうにないですか…?」
「出そうな感じはありますけど、中々出したいっていう感じにはならないです…」
「他の方の待ち時間もありますので、もう少し、頑張ってみてください。どうしても出ないときは、先生に確認しますけど、浣腸になります。」
看護師さんは、浣腸という言葉を言い残して、控え室から出て行きました。浣腸をしてもらえるかもしれないという期待と、検査ができなかったらどうしようという不安が入り混じる中、私はじっと待ちました。ですが、最後の排便はなく、私の一人前の方が検査に行きました。
「出ましたか?」
「いえ…」
「分かりました。浣腸かけますね。」
普段、いえ、想像の通院の中ではめったに言い渡されることのない浣腸という言葉が、検査前だとこんなにもあっさりと伝えられるのか…と思いながら、待っていると5分ほどで処置室に呼ばれました。
「さやかさん、浣腸かけますので来て下さい。」
私が看護師さんについて行くと、こじんまりとした部屋に案内されました。処置室というよりは、排便をするための検査前の部屋、敢えていうなれば「浣腸室」に案内されました。
「左側を下にして横になってくださいね。」
看護師さんの言葉に素直に従います。
「ちょっと失礼しますね。」
看護師さんの手が私のお尻に伸びてきます。検査前の検査着に着替えていて、下は何も履いていない状況だったので、すぐに浣腸を受け容れることができます。
「浣腸ははじめて?」
「いえ、何度かあります。」
「病院のは量が多いけれども大丈夫そう?」
「病院でしていただいたこともありますので、はい…」
「それじゃあ浣腸かけますので、ラクに息しててくださいね…」
看護師さんの手が、検査着の中にスッと入ってきて、私のお尻を広げると、すぐに浣腸の管が入ってきました。
「はい、浣腸の管入ったので今から浣腸かけますね〜」
ジュボ、ジュボッという音が静かに浣腸室の中に広がります。
「ごめんなさいね、少し暖かいお薬だから気持ち悪いでしょう。」
「はい、大丈夫です…」
看護師さんは、検査を十分に行えるようにするために、一定のリズムで、ジュボ、ジュボッと浣腸液を注ぎ続けます。30秒ほどしたころ、看護師さんから
「はい、これで全部入りますからね。」
という声掛けと同時に、ジュボーっと少し長めの注入が終わりました。私のお尻からはスッと浣腸の管が抜かれて
「このあとはトイレに行って出してください。できるだけ我慢した方がいいですけど、出てくれれば大丈夫です。」
と言われて、すぐにトイレに案内されました。
便秘のときの浣腸は、できるだけ我慢するように、と言われるのですが、検査前の浣腸は、下剤で出ている便が多いためか、そこまで我慢は徹底されていないようです。
検査前の浣腸で印象に残っているのは、お腹の奥がじんわりと痛むというか、浣腸液が入っているという違和感はあるのですが、強い便意が起きなかったことです。後で明細をみたところ、120のケンエーだったのですが、120の浣腸でお腹が痛くならなかったことは初めてでした。
結局、5分ほど我慢してみましたが、便意は強まらず、腹痛もない中で排泄しました。排泄と書いたのは、便はほとんどなく、液体ばかりがシャーッと出たためです。
貴重な経験ではあったと思いますが、便秘で苦しんでいるところを治療でラクにしてあげるから、苦しいのと恥ずかしいのを我慢してね、と言われているような便秘のときの浣腸とは全く違いました。もちろん、浣腸液の注入自体はとても気持ちよかったのですが、叶うのであれば、10日ほど便秘で苦しんでいるところに、150の浣腸をかけて治療してほしいと妄想してしまいました…
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